10ヶ月検診で自閉症の特徴とは?
ここでは、「10ヶ月検診で自閉症の特徴」についてお話します。
母子保健法で自治体に義務付けられた健診は
「1歳6ヶ月を超え満2歳に達しない幼児」と
「満3歳を超え満4歳に満たない幼児」の2回です。
それ以外は、各自治体の裁量で子どもの月齢に応じた健診を実施している場合と、
かかりつけ医などで定期健診として行われているものがあります。
費用に関しても法律で決められた健診の場合はほとんど無料ですが、
その他の健診では費用負担がある場合があります。
10ヶ月の赤ちゃんはどんな様子なの?
1.ハイハイが自由自在
欲しいものをめがけて突き進み、
そのスピードは速くなり、行動半径も広くなります。
2.つかまり立ちや伝い歩きがはじまる
いすやテーブルなど何かにつかまって立ち上がったり、
立ち上がったまま足を動かして伝い歩きをするようになります。
3.指先が器用になる
「握る」だけだったのが、親指と人差し指を使って小さなものを
「つまむ」ということができるようになります。
4.人見知りや後追い
知らない人に対して親の後ろに隠れたり、機嫌を悪くして泣いたり、
母親の姿が見えなくなるとワーワー泣いたりして、母親の後を追うようになります。
5.意味のある言葉
バブバブやアーウーなどの喃語からマーマー(ママ)やマンマン(マンマ=食事)
などよく聞いていると使い分けをし始めたりします。
10ヶ月健診では、主に「ハイハイ」の状態、
つかまり立ちができるかなどの運動機能の発達をチェックします。
また、情緒面で「よく笑うか」「声を出すか」などもチェックします。
これらのことが出来ないからすぐに「異常」となるわけではありません。
子どもの成長は個人差がとても大きいので「見守る」ことも必要です。
10ヶ月の自閉症の赤ちゃんの特徴は?
1.身体的発達
自閉症の場合、ハイハイやつかまり立ち、
伝い歩きなど身体的発達はほぼ正常であることがほとんどです。
2.意味のある言葉
バブバブやアーウーなどの喃語がない、または発語がない場合があります。
泣いたりする声は出すけれど、
それ以外での声が聞かれないといったことがあります。
知的障害のない場合は、言葉の発達は定型発達の子どもと同じです。
3.人見知りや後追い
「知ってる」「知らない」の区別がないため、
人見知りや後追いはないことが多いですが、
定型発達の子どもと同様に「人見知り、後追い」がある場合も結構あります。
基本的に「健診」はレッテルを貼るためのものではなく、
病気や障害を出来るだけ早期に発見して、
治療可能なものであれば治療を、回復の可能性があるものには
療育やトレーニングを受けるきっかけを作るためのものです。
しかし、実際には「健診」で母親が傷つけられる場合も多く、
「健診」を行う側の姿勢の改善が求められるところです。